電子情報通信分野(国際比較)
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Ⅵ. ネットワーク技術

中国では、巨大な携帯電話市場、インターネット市場をベースに、ネットワーク技術のキャッチアップを進めている。

 全体として、米国の技術力が世界をリードしている。日本と欧州は互角であり、基礎は欧州が強く、産業技術に近づくに従って日本が強くなる。韓 国は情報通信端末などの製造に関する産業技術力で比較的欧州に近いが、研究開発力は弱い。中国はこれらの国から離されている。

 中国においては、携帯電話加入数4億(2006年末)、インターネットユーザー1.6億(2007年11月末)と推定され、この巨大なマーケットをベースに、ネ ットワーク技術について急速にキャッチアップしようとしている。

 ネットワークシステムにおいて、製品実用化技術を低価格で実現し国際競争力を増強している。ルータ分野では、Huaweiが世界第三位のシェアにまで成長し、世界中から中国系人材の召還を行いつつ、技 術開発力の底上げを図っている。

 情報通信端末技術では、廉価で膨大な労働力を活用したOEM生産で業績を拡大している。特に最近では単なる製造だけでなく設計などの機能も担うようになりつつある。また、A UOなどディスプレーパネルなどの部品レベルの供給能力は高い。