電子情報通信分野(国際比較)
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Ⅲ. フォトニクス

中国は、研究水準や技術開発水準では日米欧に比して弱いが、光通信、光メモリ、固体照明・発光デバイスの産業技術力では世界トップレベルにある。

 この分野は、日本は米国と互角の技術力を持っており、特に産業分野においては米国を圧倒している。欧州はそれ程強くなく、韓国と中国は同程度である。

 光通信では、中国Huawei Technologiesが、ネットワーク機器を仕上げる研究開発を背景に世界的に高いシェアを取り始めている。

 中国独自のビデオCDの普及を背景とした、光メモリの産業技術力は強い。

 固体照明・発光デバイスでは、中国政府のCSAというアライアンス団体がバックアップをしており、産業技術力は強い。

 日本からの技術導入などにより、光コンポーネント産業の競争力の底上げが着実に行われている。一部のレンズや材料で日本を脅かす存在になりつつある。また、結 晶光学材料の産出国であるメリットを活かした戦略も見られる。