ナノテクノロジー・材料分野(国際比較)
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Ⅶ. 基盤科学技術

 基盤科学技術として、ナノサイエンス、材料設計・探索、ナノ計測・評価・標準の三つの分野で評価されている。日本が研究水準で米欧に少し遅れているものの、基本的に欧米日では差がない。韓 国と中国はこれら三極とはかなりの差がある。

 

  • 中国におけるナノサイエンスの研究水準は、いくつかの大学で基礎研究が開始されている程度である。技術開発力は大学発ベンチャーがその担い手であるが、まだ先進国と比して遅れている。ナ ノサイエンス関連の製造技術はほとんど確立されていない。
     
  • 材料設計・探索の研究水準では、研究者の裾野が広がり平均レベルの向上がみられるが、まだ先進国との距離がある。技術開発水準および産業技術力も日米欧には及ばないが、急速な進展の気配がある。
     
  • ナノ計測・評価・標準の研究水準では、装置の導入に積極的であり研究の量は増加しているが、現状では日米欧との差がある。技術開発水準および産業技術力では、海外からの装置導入がほとんどである。