ナノテクノロジー・材料分野(国際比較)
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Ⅰ. ナノテクノロジー・材料分野全般

中国は、欧米から帰国した研究者などを中心に急激にキャッチアップしている。しかし、現時点では日米欧などとは差がある。

 ナノテクノロジー・材料分野は、国際的に優位を保つ材料科学、物理学、化学と、圧倒的な強さを持つ部素材産業を車の両輪にして、日本は欧米と肩を並べて世界をリードしている。米 国は産業技術では少し日本に遅れをとるものの、技術開発や研究水準ではほぼ互角である。欧州は基礎研究のレベルを示す研究水準では日米と互角であるが、応用面や産業面で少し日米と差がある。韓 国はナノエレクトロニクス関連材料など一部の分野においては世界最先端にあるが、全体としては日米欧にかなり離されている。

 

 中国は、欧米から帰国した研究者や留学生などを中心に研究論文は急激に増加しており、キャッチアップ途上にあると考えられるが、全体としてみると少し離されている。第三部の研究論文でも見たように、材 料科学分野での中国の存在感は大きいので、将来この分野で世界を主導する立場となる可能性もある。