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【17-004】2017年度「中日青年科学技術者交流計画」日本代表団、中国を訪問

2017年12月19日  (中国科学技術部ウェブサイトより/翻訳:JST中国総合研究交流センター)

 中日両国の青年科学技術関係者の交流と協力をいっそう推進するために、科学技術部は今年の11月28日から12月3日にかけて、2017年度「中日青年科学技術者交流計画」を正式に始動した。

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 同計画は科学技術部合作司と中国科学技術交流センターが共催し、日本科学技術振興機構(JST)が日本代表団のメンバーを募集し、日本優秀な若手科学技術管理者と科学研究者を中国に招いて、中日両国の科学技術人的交流をより深く強化し、両国の科学技術イノベーション交流と協力を推進することを目的とする。2017年度の日本代表団のメンバーは日本の総務省、外務省、文部科学省、経済産業省、農林水産省等の6つの中央政府部門および日本科学技術振興機構(JST)、海洋研究開発機構、東京大学、慶応大学等50カ所の日本の有名な科学研究機関、大学の107名の若手科学技術管理者および研究者から構成される。

 訪問期間中に、日本代表団は中国科学技術部、外交部、環境保護部、農業部、中国科学院、国家知識財産権局の6つの国務院関連部局との懇談・交流を通じて政策や日本との協力の状況を理解し、その他、陝西省、河南省、上海のサイエンスパーク、大学科学研究機関、イノベーション型企業等の視察とともに、研究者や管理部門の担当者たちとの交流・懇談によって中国の地方の科学技術発展状況を実感し、中国の地方の科学技術イノベーション政策と現状への理解を深めると同時に、中国の伝統文化への認識と相互理解を強めた。

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 代表団のメンバーは、次々に「この行程を通じて中国科学技術革新発展の状況を十分に理解し、日本に戻ってから中国科学技術イノベーションの状況を周囲の同僚や友人に伝え、日中両国の科学技術協力と両国の友好交流に積極的な役割を果たすように努力する」と述べた。東京大学の特任研究員である黒河内寛之氏は、「今回、訪問した中国の機関と協力の第一歩についての合意が得られた。近いうちに共同研究プロジェクトを推進する見込みだ」と語り、JSTの高橋文明上席研究員は、「今回の旅により深い印象が残った。中国の発展スピード、技術および科学研究のレベルは予想を超えていた。日中両国の関連機関は交流と協力を強化し、長所をもって短所を補い、協力とともに競争を展開して、ウィンウィンの関係を実現できると固く信じている」と表明した。

 文部科学省の矢口雅江研究員は、「今回の訪中で、中国に対する印象が一新した。政治に関しては、中国政府は行政において、学術界や産業界と連携した強い推進力と執行力があり、政策を着実に実現していることがわかった。さらに、中国の科学技術力の飛躍的発展と盛んなイノベーションが、世界に大きな影響を与えていることを強く感じた。日本に帰国後は、両国の科学技術協力の重要性を伝え、中国関係機関との交流や協力を一層強化していきたい。」と語った。

 「中日青年科学技術者交流計画」は2016年に正式に始動し、78名の日本青年科学技術代表団を中国に招待した。中日国交正常化45周年の科学技術部の活動の一環である2017年度「中日青年科学技術者交流計画」に対し、科学技術部の万鋼部長(大臣)は「さらに交流の規模を拡大し、活動の効果を高めよ」という指示を与えた。同計画の実施は、中日科学技術人的交流を強化し、両国関係の発展と科学技術イノベーション協力についての人々の意識の基礎を固めて、中日両国青年科学技術者の交流と友誼をより深く推進し、中日科学技術協力および中日友好交流において積極的な役割を果たすものである。

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(写真:CRCC)


中国科学技術部ウェブサイト http://most.gov.cn/kjbgz/201712/t20171207_136687.htm