2009年11月16日-11月20日
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中国初の燃料電池飛行船、テスト飛行に成功

2009年11月20日
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写真:飛行船「致遠1号」のテスト飛行現場

 上海交通大学が主体となって開発した飛行船「致遠1号」がこのほど、上海宝山区の飛行船基地でテスト飛行に成功した。動力には中国科学院大連化学物理研究所の燃料電池、プロトン交換膜燃料電池( PEMFC)が中国で初めて飛行船の主動力として使われた。科学網が20日伝えた。

 大連化学物理研究所と新エネルギー動力公司が開発した10キロワットのプロトン交換膜燃料電池を動力とする飛行船のエネルギーシステムは飛行中も安定した稼動を続け、飛 行船での国内の燃料電池の初試用は成功を収めた。この宇宙エネルギー技術は独特な高比エネルギーを有し、起動が早く環境にやさしいというメリットがあり、宇宙船への応用にも期待がかかる。燃 料電池技術の研究をさらに進め、宇宙船への応用を促進したいところだ。

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