2024年01月09日-01月12日
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湖南省長沙市、世界研究開発センター都市の建設に関する政策を発表

2024年01月11日

 中国湖南省長沙市は「長沙市の世界研究開発センター都市全力建設に関する人材政策10カ条(試行)」を発表した。同政策は長沙市がこれまで推進してきた人材政策を補完するもので、ハイレベルおよび核心的な研究開発人材、優秀な若手人材を集めることを目的としている。科技日報が伝えた。

 人材政策10カ条はハイレベル研究開発人材の呼び込みに焦点を当てている。これらトップレベルの研究開発人材は、ハイレベル人材リーダーシッププロジェクトや緊急人材集積プロジェクトの関連政策の適用対象となり、院士(アカデミー会員)など一流の科学者とチームに対しては、最高で1億元(1元=約20円)の総合資金支援が提供される。

 人材政策10カ条は核心的な研究開発人材の呼び込みにも焦点を当てている。3種類の世界トップ500社の研究開発センターおよび外資系研究開発センターの主要責任者は審査を経て、C類以上のハイレベル人材として認定する。柔軟に導入できるコア技術を持つ研究開発人材は審査を経て、C類以上のハイレベル人材として認定する。このほか、給与面でも人材のレベルを定めるとしており、税引き後収入が2年連続で100万元に達する研究開発者は審査を経て、C類以上のハイレベル人材として認定する。

 人材政策10カ条は優秀な若手人材に対し、3年以上の労働契約を結び、研究開発活動に従事する博士課程生や研究開発活動に6年以上従事する修士課程生などは、D類ハイレベル人材入学待遇が受けられる。

 また、研究開発費の伸び率が2年連続で5%を上回り、かつ前年度の研究開発費が総額1億元または5000万元に達する雇用機関は、毎年それぞれ4人または3人のD類ハイレベル人材を自主的に認定できる。研究開発費の伸び率が2年連続で20%を上回り、かつ前年度の研究開発費が総額1000万元または500万元に達する雇用機関は、毎年それぞれ2人または1人のD類ハイレベル人材を自主的に認定できる。

 
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