中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は24日、人気パンダ「和花(ホーファ)」の双子の「弟」とされていた「和葉(ホーイエ)」が実際にはオスではなくメスだったと明らかにした。このニュースは多くの人々を驚かせたが、どうしてこのようなことが起こったのだろうか?
「和葉」は出生時、オスのような特徴が見られた。生後数カ月が経過してからも、排尿の位置が高いことや性格が活発で体も大きいことから、オスだと信じられていた。しかし、成長に伴い、オスのような特徴が目立たなくなり、専門家を呼んで「和葉」の生体試料を採取した結果、最終的にメスと確認された。
なぜ雌雄判別の間違いが起こったのだろうか。こうした間違いはパンダの世界では珍しくなく、以前にも同様の出来事があった。「和葉」の父親である「美蘭(メイラン)」はメスと間違えられた上に、数頭のオスと「お見合い」を設定されたことまである。また、米アトランタ動物園は2013年に、パンダの3頭の赤ちゃん「美輪(メイルン)」「美奐(メイファン)」「阿宝(アーバオ)」の性別を間違えて判断したとの声明を発表した。
生まれたばかりの赤ちゃんパンダの体重は、母パンダの約1000分の1しかなく、その発育はまだ不完全で、性別の特徴が目立たず、見分けにくい。長年の観察により、子パンダの生殖器はオス・メスともに特徴が似ており、わずかな違いしかなく、成長に伴って性別の特徴が徐々にはっきりしていくことが分かっている。
パンダ繁殖研究基地の専門家は、パンダは3歳になるまではっきりした性別の外的特徴が見られず、発情期に入る前はオスとメスの行動にもそれほど大きな違いがないため、大人になるまでは性別の判断が難しいと説明した。