2024年05月20日-05月24日
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北京南駅で自動運転タクシーのテスト開始へ

2024年05月23日

 中国北京市自動運転弁公室はこのほど、北京経済技術開発区と北京南駅間の自動運転テストの範囲を明らかにした。これにより、大興国際空港に続き、北京南駅でも「自動運転タクシー」のテストが始まる。人民網が伝えた。

 北京南駅は鉄道、地下鉄、都市鉄道、路線バス、タクシーという5つの交通手段が一体化した現代化大型総合交通ハブだ。1日当たりの利用客数は約30万人、駅の関連施設が豊富で、スマート駐車場などの機能があり、自動運転の良好な実施条件が揃っている。モデルエリアと北京市交通管理局、北京市都市管理委員会、首発集団などの関係管理機関は、エリアの交通状況や市民の移動ニーズを総合的に考慮し、最終的に走行距離が32キロと58.6キロの2本の自動運転テスト道路を設定した。それぞれ博大路-南四環-馬家堡西路、南五環-京開高速道路-南三環・三環側道を経由し、開陽路を経て北京南駅に至る。また、周辺2.2平方キロをテスト関連エリアとし、北京南駅立体駐車場に自動運転専用の駐車スペースを設置する。

 乗客はいつ「自動運転タクシー」に乗って、北京南駅を行き来できるようになるのだろうか。自動運転弁公室は関連企業と協力し、すでに先行エリア高速道路テスト資格を持つ自動運転車の公道テストを推進しており、年末までに乗客を乗せたサービスを提供できる見込みだとしている。その際、乗客はアプリで予約し、任意の自動運転乗り継ぎ地点で乗降車し、既定の乗り継ぎ路線により北京南駅に向かうことができ、自動運転が日常生活にもたらす利便性と効率性を享受できるようになる。

 大興空港ではすでに自動運転乗り継ぎを開始しており、蘿蔔運力、小馬智行、文遠知行、安途智行の4社の車40台を受け入れている。累計テスト距離は22万キロ以上で、安定的に運営されている。関係政府部門はすでにルート計画、政策開放、車両監督管理などの面で、協同管理スタイルを徐々に形成しており、今後の企業参加の基礎を固めている。

 
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