中国、陸地生態系の90％を効果的に保護

2024年05月29日

　国連生物多様性条約第15回締約国会議（COP15）議長を務める中国生態環境部（省）の黄潤秋部長は22日、「データによると、中国の陸地生態系の90％と国家重点保護野生動植物個体群の74％が効果的に保護されている」と述べた。中国新聞網が伝えた。

　黄氏は海南省五指山市で開かれた2024年「国際生物多様性の日」PRイベントに出席し、「生物多様性大国で最も早く生物多様性条約に署名・批准した締約国として、中国は一貫して生物多様性の保護を非常に重視している。生態保護レッドライン制度を革新的に実施し、30％以上の陸域国土面積を効果的に保護している。また、国家公園を主体とする自然保護地体系の構築を推進している。生物多様性の調査、モニタリング、評価を持続的に強化し、生態系資源調査、種の資源調査、各種資源調査を主導、実施している。中央生態環境保護の査察を強化し、7年連続で『緑の盾』自然保護地強化監督を実施し、生物多様性を破壊する違法・犯罪行為を厳しく取り締まっている」と説明した。

「全国生態状況変化（2015−20年）調査評価」によると、中国の生態系構造は全体的に安定し、持続的に最適化されており、自然生態系の質が持続的に改善されている。優良レベルの面積は43％以上で、初めて低劣レベルを上回った。

　COP15議長である黄氏は「この機会を借りて各締約国に対し、昆明・モントリオール生物多様性枠組に沿って生物多様性の主流化を加速度的に推進し、国家生物多様性戦略・行動計画を更新し、各方面の資源を積極的に動員して生物多様性保護を強化するよう呼びかけたい。先進国は約束を果たし、発展途上国への資金、技術、能力構築の支援を大幅に拡大し、全面的でバランスの取れた効果的な同枠組の実施を推進すべきだ」と語った。

関連記事

2024年01月24日

中国、生物多様性保護のロードマップを発表

2023年12月01日

中国、複数の措置でパンダ個体群の保護を強化