2024年06月03日-06月07日
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最速3秒で薬剤を調製できるスマート中医薬局

2024年06月06日

 職員がコンピューターで処方箋を読み取り、機械に容器をセットしてクリックすると、あっという間に、中医薬顆粒の調合が完了する。中国四川省彭州市の新緑色薬業では、このスマート中医薬局が高効率かつ迅速な調製を行っている。人民網が伝えた。

 職員は「これは3日分の量となる。患者はこれをお湯に溶かすだけで、薬効が高い煎じ薬として服用できる」と説明した。

 中医薬は奥深く、経方の応用は変化に富む。従来の中医薬局では、人が重さを量り、薬剤をつかみ取って調合していた。一方、「スマート中医薬局」は機械、電子、ネットワーク情報技術の総合的な活用を実現している。これはまるで中医薬局に「目」「脳」「手」を与えているようだ。電子処方と自動料金請求、自動調剤の連携により、人件費を大幅に削減している。

 スマート中医薬局は計量の正確さも優れている。職員は「中医学病院の医師は自分が慣れている錠剤の分量に基づいて処方を出すが、スマート中医薬局は1回の顆粒に対応する処方量を自動で換算し、煎じ薬と調合顆粒の治療効果の一致を保証する。第4世代スマート中医薬局を例にすると、すでに全国5000以上の医療機関で使用されている。1日の平均処方箋枚数は180枚以上で、12種の生薬を用いた処方を21日分出す場合、その全過程にかかる時間は160秒以内だ」と解説した。

 スマート中医薬局は技術的進化を経て、現在は第6世代になっており、調剤の全自動化を実現し、効率が大幅に向上している。

 
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