2024年06月24日-06月28日
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「嫦娥6号」帰還機、月裏側のサンプルを持ち帰る

2024年06月28日

 中国の月探査機「嫦娥6号」の帰還機が25日、内モンゴル自治区四子王旗の予定エリアに着陸した。これは嫦娥6号の月探査ミッションが成功したことを示し、世界で初めて月の裏側からのサンプルリターンを実現した。人民網が伝えた。

 帰還機は必要な作業を終えた後、北京に空輸され、サンプル容器と搭載物が取り出される。国家航天局は交付式典を開き、地上応用システムに月のサンプルを引き渡す。その後はサンプルの保管と分析、研究が行われる。

 嫦娥6号は5月3日、中国文昌航天発射場から打ち上げられ、月遷移軌道に入った。探査機は軌道修正と月接近制動を経て、順調に月周回軌道に入り、その後、着陸機・上昇機複合体、軌道機・帰還機複合体の切り離しを行った。着陸機・上昇機複合体は中継衛星「鵲橋2号」のサポートを受け、月周回軌道低下と動力低下を行い、6月2日に月の裏側にある南極エイトケン盆地に着陸し、サンプル採取を行った。上昇機は4日に離陸し、6日に軌道機・帰還機複合体とのランデブー・ドッキングおよびサンプル移動を完了した。

 軌道機・帰還機複合体はその後、月を13日間にわたり周回しながら待機し、25日に帰還機が軌道機から切り離され、月の裏側のサンプルを積載して地球に帰還した。

 
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