月探査機「嫦娥6号」は北京時間2日、月の裏側にある南極エイトケン盆地の予定エリアへの着陸に成功し、人類の探査機として初めて、月の裏側でのサンプル採取ミッションを開始した。新華社が伝えた。
嫦娥6号は5月3日に軌道に送られてから約30日の間に、月遷移軌道への投入や月接近時の減速、月周回飛行などを行い、世界が注目する着陸を成功させた。
月の裏側への着陸成功は始まりに過ぎず、着陸機は今後、ソーラーウィングと指向性アンテナの展開などの検査と設定作業を行い、約2日間にわたる月の裏側でのサンプル採取を実施する。掘削採取と月面採取の2種類の方法により、複数エリアでの自動サンプル採取を行う。
北京航天飛行制御センターで撮影された、嫦娥6号着陸機・上昇機コンビネーションが月の裏側に着陸するシミュレーション動画の画面。