2024年06月03日-06月07日
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「嫦娥6号」、月裏側でのサンプル採取と離陸を完了

2024年06月06日

 中国国家航天局によると、月探査機「嫦娥6号」の上昇モジュールが4日、月の裏側で採取したサンプルを積載し、月の裏側から離陸した。3000Nエンジンは稼働から約6分後、上昇モジュールを予定の月周回軌道に投入した。中央テレビニュースが伝えた。

 嫦娥6号は2、3両日、月の裏側にある南極エイトケン盆地でサンプル採取を行い、貴重な月の裏側のサンプルを上昇モジュールの保存装置内に密封保存した。研究者は地上の実験室でサンプリングと密封の過程において、中継衛星「鵲橋2号」が伝送した探査機データに基づき、サンプリングエリアの地理モデルのシミュレーションと仮想サンプリングを行い、サンプリングにおける意思決定と各段階の操作に重要なサポートを提供した。

 今回のサンプリングは嫦娥6号ミッションの中核的で重要な段階の一つだ。探査機は月の裏側の高温に耐え、ドリル掘削とロボットアームによるピックアップという2種類の方法で月のサンプルを採取し、自動サンプリングを実現した。

 嫦娥6号上昇モジュールには、地上からの離陸のような固定した発射台システムがなく、着陸機を上昇モジュールの「仮設発射台」として使用する。「嫦娥5号」の離陸とは異なり、嫦娥6号は月の裏側から離陸し、地上からの測量・制御サポートを直接受けることができない。そのため鵲橋2号のアシストを受けながら、自ら携帯するセンサーによって測位を行い、姿勢を決める必要があり、プロジェクト実施の難易度がさらに上がっている。嫦娥6号上昇モジュールは点火・離陸後、垂直上昇、姿勢調整、軌道投入の3段階を経て、順調に予定の月周回軌道に入った。

 上昇モジュールは今後、月周回軌道で待機する軌道モジュール・帰還モジュール複合体と、月周回軌道でドッキングを行い、月のサンプルを帰還モジュールに移す。また軌道モジュール・帰還モジュール複合体は月を周回し、帰還の適切なタイミングを見計らいながら、地球周回軌道に遷移する。帰還モジュールは地球付近で月のサンプルを積載したまま大気圏に再突入し、内モンゴル自治区の四子王旗着陸場に帰還する予定となっている。

 
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