中国内モンゴル自治区フフホト市でこのほど、2024中国グリーン計算能力(人工知能)大会が開かれ、「中国グリーン計算能力発展研究報告書(2024)」が発表された。新華社が伝えた。
報告書を発表した中国信息通信研究院の胡堅波副院長は「コンピューティングとストレージの需要急増に伴い、計算能力のエネルギー消費、温室効果ガス排出も持続的に増加している。グリーン計算能力の発展はデジタル経済インフラを建設し、省エネ・炭素削減の責任を果たすための重要な命題となっている。グリーン計算能力は現在、計算能力の生産、供給、運営、応用の全プロセスでグリーン発展を積極的に推進しており、グリーントランスフォーメーション(GX)の新たな傾向を見せている」と述べた。
工業・情報化部(省)の統計によると、23年末現在の中国の総計算能力は230EFLOPS(エクサフロップス、浮動小数点演算を1秒間に100京回行うことを示す単位)。うちスマート計算の規模は70EFLOPSに達し、人工知能(AI)時代の重要な基盤となった。
中国ではデータセンターのラック1台当たりのエネルギー消費量と平均電力使用効率(PUE)が持続的に低下している。23年のデータセンターのPUEは1.48で、22年の1.54から低下した。中西部地域ではグリーンデータセンターが急速に発展している。