世界知的所有権機関(WIPO)が3日発表した報告書によると、2014年から23年までの中国の生成AI(人工知能)特許出願件数は3万8000件以上で世界一となり、2位の米国の6倍だった。新華社が伝えた。
報告書によると、14~23年の10年間における世界の生成AI関連特許出願件数は5万4000件に達し、うち25%以上が23年に出願されたものだった。
17年に大規模言語モデルのベースとなる深層ニューラルネットワークアーキテクチャが登場してから、生成AI関連の特許件数が7倍に急増し、その分野も生命科学や文書管理・出版、ビジネスソリューション、工業・製造業、交通、安全、電気通信など多岐にわたっている。
分類別で見ると、画像・動画データ類が生成AI関連特許の中で最も多く、テキスト・音声が2位、音楽が3位だった。特許出願者トップ10は騰訊(テンセント)、中国平安、百度、中国科学院、IBM、阿里巴巴(アリババ)グループ、サムスン電子、アルファベット(Alphabet)、字節跳動(バイトダンス)、マイクロソフトとなった。中国以外の生成AI関連特許の主な出願国は米国、韓国、日本、インドだった。