2024年07月08日-07月12日
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中国における外国の知的財産権出願件数が年々増加

2024年07月12日

 中国における外国の知的財産権の出願件数、取得件数、保有件数が年々増加している。2023年の中国における国外出願者の有効発明特許保有件数は、前年比約5%増の90万件に達した。有効商標登録件数は3.4%増の210万件となった。新華社が伝えた。

 これは、このほど開かれた国家知識産権(知的財産権)局の外資系企業知的財産権保護座談会で明らかになった。

 同局の申長雨局長は「国家知識産権局は中国内外の経営主体の知的財産権を平等に扱い、平等に保護している。トップダウン設計を持続的に改善し、管理体制の最適化と法治建設の強化を行い、保護の有効性を向上させ、国際協力を深化させている。知的財産権のガバナンス能力・水準の向上を実現し、各国の企業やイノベーション主体に対し、公平な競争のビジネス環境を構築している」と説明した。

 出席したアストラゼネカ社の代表は「中国国家知識産権局は22年5月に、当社製品の製剤特許2種に対し、その特許権の有効性を維持する決定を下した。このことは関連製品市場および当社の対中投資の自信を大きく安定させ、当社は中国で約90億元(1元=約22円)の追加投資を決めた」と述べた。

 フォードの代表は「当社は現在、中国で約9000件の特許と1500件の登録商標を保有している。中国の知的財産権保護環境が急速に整備され、当社のイノベーション発展を促進している」と語った。

 
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