中国で初めてスマートコネクテッドカーと自動運転能力テストの全てのシーンの要求をカバーする大型総合閉鎖型スマートコネクテッドカー試験場である長江デルタ(塩城)スマートコネクテッドカー試験場がこのほど、稼働した。科技日報が伝えた。
同試験場は中国汽車技術研究センター有限公司が出資する中汽研汽車試験場が建設したもので、スマートコネクテッドカーと自動運転車の研究開発・テストに用いられる。
試験場は投資額が計15億元(1元=約22円)で、敷地面積は約266.7ヘクタール。スマートコネクテッドカー専用テスト道路8本、3万2000平方メートルの試験室、石油、電気、水素、エタノール総合エネルギーセンターを備えている。スマートコネクテッドカーと自動運転能力テストの全シーンの要求をカバーすると同時に、大型商用車の全項目テスト能力を満たす。
また、同試験場のトンネルでは、GPS測位信号がなく、インターネット信号が遮断された際における、スマートコネクテッドカーの感知、計算、意思決定、実行などの機能をテストできる。
テスト道路の直線区間の距離は2100メートル、幅は24メートルで、スマートコネクテッド高速環状道路との連結後は10車線になる。設計時に将来の空飛ぶ車のテストの要求も考慮しており、一般航空のテストにも活用でき、「低空経済」(低空域飛行活動による経済形態)の発展もサポートする。
長江デルタ(塩城)スマートコネクテッドカー試験場で飛行テストを行う空飛ぶ車。