中国電力企業連合会によると、今年上半期(1~6月)における中国全土の新規発電設備容量は1億5300万キロワット(kW)だった。うち新規に系統接続された風力発電・太陽光発電は1億2800万kWで、新規発電設備容量全体の84%を占めた。人民日報が伝えた。
6月末現在の中国全土の総発電設備容量は前年同期比14.1%増の30億7000万kWだった。うち石炭火力発電は11億7000万kWで、総発電設備容量全体の38.1%を占めた。系統接続された風力発電設備容量は4億7000万kW、系統接続された太陽光発電設備容量は7億1000万kWで、合計11億8000万kWとなり、総発電設備容量の38.4%を占めた。新エネルギー発電設備容量が初めて石炭火力発電を上回り、電力生産・供給のグリーン化が進んでいる。
中国では新エネルギー発電の発展が続いており、新たな電力供給の主力電源になっている。チベット自治区パシュー(八宿)県では、平均標高5050メートルの風力発電所で1台目の風車の設置が完了した。遼寧省営口市では単体設備容量が世界最大規模の風力発電機が発電を開始した。江蘇省連雲港市では中国最大規模の洋上太陽光発電プロジェクトが着工した。このように、今年に入り風力・太陽光発電プロジェクトが複数の地域で進められており、投資・建設が拡大している。