中国広西チワン族自治区南寧市生態環境局によると、同自治区初の太陽光・エネルギー貯蔵・スマート充放電総合エネルギーステーションである南寧五象総合エネルギーステーションがこのほど完成し、稼働した。中央テレビニュースが伝えた。
同ステーションは、太陽光発電、エネルギー貯蔵・液浸冷却・スマート充電、V2G(EVから電力網への送電)充電ポールなど、複数のV2G技術を一体化しており、「1秒の充電で1キロ走行」という最高充電速度を実現した。
新エネルギー車は、ステーション内にある7本の15kW/V2G充電ポールを利用すると、電力網に2時間で100キロワット時(kWh)放電でき、12世帯分の1日の電力ニーズを満たすことができる。
同自治区は今年5月に初めて新エネ車充電事業者を電力市場化取引に組み入れた。事業者計6社がオフピーク電力消費取引に試験的に参加し、増分電力消費補償を取得するとともに、充電優遇方式により新エネ車が電力網のピークカット・ピークシフトに参加するよう誘導した。新エネ車のオフピーク充電の成約電力量は34万2000kWhとなっている。
事業者の市場進出は車両と電力網の統合を推進し、クリーンエネルギー利用を後押しする。自動車のオーナーにとって、新エネ車は交通ツールであるが、電力システムにとっては、新エネ車が集まれば大型の「モバイルバッテリー」になる。産業の発展と生産能力の持続的な拡大に伴い、新エネ車充電事業者の市場化取引への参加は、大きなポテンシャルを秘めるようになっている。
