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北斗高精度測位サービスプラットフォームが試験運用開始

2024年09月05日

 中国でこのほど、全国北斗高精度測位サービスプラットフォームの試験運用が始まった。国内の衛星測位基準ステーションの建設とサービスの「統一ネットワーク」要求に従い、自然資源システムの衛星測位基準ステーション資源を統合する。新華社が伝えた。

 8月29日に開かれた2024年全国測量法PRデーのイベントで、国家基礎地理情報センターの陳常松主任は「『北斗システムの応用を深化させる』決定と測量法の要求に従い、自然資源部(省)はシステム全体の衛星測位基準ステーション資源を統合し、法的権限を持ち、基準を統一し、機能を完備し、正確で信頼できる、安全で制御可能な全国北斗高精度測位サービスプラットフォームを構築した。公益的な測量基準サービスを保障し、北斗の大規模応用を推進するとともに、デジタル経済の構築を後押しし、資源調査やスマート交通、自動運転、精密農業、大衆生活、社会的ガバナンスなどに高精度かつ高速でリアルタイムの測位サービスを提供する」と述べた。

「統一ネットワーク」構築は自然資源部が主導し、国家基礎地理情報センターが中心となって実施し、各省レベルの自然資源主管部門や他の直属機関と派遣機関が協力して実施する。中国国内ではすでに3300カ所以上の基準ステーションで構成されるネットワークが形成されており、全国の基準ステーション資源の統一的な管理や収集・保存、品質分析、共有・交換を実現している。

 試験運用が始まった全国北斗高精度測位サービスプラットフォームのサービス内容は、主に観測データや座標結果、測位強化サービスなどとなっている。サービスの提供方法はオンラインとオフラインの2種類で、オンラインはリアルタイム観測データや拡張測位サービス、リアルタイム製品サービスを提供。オフラインは主に座標結果や観測後のデータ・文書、製品のアフターサービスなどを提供する。

 
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