中国国家インターネット情報弁公室はこのほど「国家情報化発展報告(2023年)」を発表した。報告書によると、中国の計算能力インフラの総合水準は世界2位を維持している。人民網が伝えた。
23年末時点で、計算能力サービスを提供しているラックは810万標準ラックで、全体的な計算能力規模は230EFLOPS(EFLOPSは浮動小数点演算を1秒間に100京回行うことを示す単位)だった。うちスマート計算能力規模は70EFLOPSで、新たな計算能力インフラのうちスマート計算能力が過半数を占め、計算能力成長の原動力になっている。
報告書によると、中国では「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)戦略が推進され、全国一体化計算能力ネットワークの構築が加速している。中西部の計算能力施設が中国全体に占める割合は41%まで上がり、180本以上の「東数西算」幹線光ケーブルの建設を計画している。
高速長距離伝送技術は、東西のデータ伝送の質を大幅に改善した。また、国家スパコンインターネットの建設が始まり、市場化・インターネット化・標準化の先進的な計算サービス環境の構築を促している。さらには、国家スパコン中国科学院センターや西安センター、烏鎮センターが検収に次々と合格し、新材料や新エネ、AIなどの計算能力向上を促し、地域発展の需要を満たしている。