中国国内における今年5月時点の充電インフラ累計数は前年同期比45.1%増の1440万基だった。新エネルギー車の急速な普及を支える基盤として、その整備が加速している。中国放送網が伝えた。
河北省秦皇島市では6月に入り、観光客数が大幅に増加。京哈高速道路の山海関サービスエリアでは今年、2基の超急速充電スタンドが新たに稼働した。各スタンドの出力は最大640キロワット(kW)で、「1秒で1キロ走れる」超高速充電が可能となっている。
山東省済南市の「新旧原動力転換スタートアップエリア」に設置されたモデルステーションでは、中国最大規模の全液冷式超急速充電クラスターが整備されており、最速10分で100キロワット時(kWh)の充電が可能だ。ステーションの寧大磊所長は、「自動運転による充電ロボットが車両を自動で探して接続することで、利用者の充電体験が大幅に向上している」と説明した。
2024年末時点で中国における新エネルギー車保有台数は3140万台に達し、うちバッテリー式電気自動車(BEV)は2200万台を超えた。人々の充電ニーズに対応するため、中国では充電インフラの整備が積極的に推進されている。
最新データによると、今年1月から5月にかけて、新たに158万3000基の充電インフラが設置された。内訳は公共充電ポールが50万4000基、新エネ車購入に合わせて設置された個人用充電ポールが107万9000基だった。