2025年07月22日-07月25日
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中国の研究チーム、新たな希土類鉱物「ネオジム黄河鉱」を発見

2025年07月24日

 中国地質大学(武漢)は内モンゴル自治区地質調査研究院と共同で、同自治区の白雲鄂博(バヤンオボー)鉱床にある主鉱区の鉱体中央部から、新たな希土類鉱物を発見し、「ネオジム黄河鉱」と命名した。中国新聞社が伝えた。

 この名称はこのほど、国際鉱物学協会(IMA)の新鉱物命名・分類委員会により全会一致で承認された。

 研究チームの責任者で、中国地質大学(武漢)地質過程・鉱床生成予測全国重点実験室の研究員である趙来時氏は、「ネオジム黄河鉱は希土類炭酸塩鉱物の一種で、化学組成上、ネオジム(Nd)元素を特に豊富に含むという特性を持っている。ネオジムは高性能永久磁石の主要材料として、新エネルギー車や風力発電、電子情報などの分野で需要が高まっている」と説明した。

 白雲鄂博鉱床は世界最大規模の希土類鉱床で、中国における鉱物資源の宝庫として、これまでに210種以上の鉱物が発見されている。趙氏は、「ネオジム黄河鉱の発見は、この鉱床の複雑性と資源の多様性をさらに際立たせるものだ」と述べた。

中国地質大学(武漢)
 
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