中国の第15回全国運動会の開会式では、ロボットが青銅製の打楽器「句鑃(くちょう)」を演奏し、ロボット「誇父」が聖火リレーのランナーとして登場した。また、第8回中国国際輸入博覧会では、ロボットがリング上で格闘技対決を披露した。このように、人型ロボットはすでに現実の世界に溶け込むようになっているが、この背景には「ロボット用アプリケーション開発エンジニア」の存在が大きく関わっている。新華社が伝えた。
合肥楽聚機器人技術有限公司のロボット用アプリケーション開発エンジニアである張鴻偉さん(26)によると、人型ロボットは、実際の外部環境を認識、感知するほか、計算を通じて、自ら状況を判断して行動決定を行い、タスクを実行することができる。さらに、学習によって能力を高める「エンボディドAI」の仕組みも備えている。
張さんは現在、「誇父」が生産作業を担えるよう「教える」仕事をしている。まず、ユーザーのニーズを把握し、それをロボットが理解できるコードに変換。その後、ソフトウェアでシミュレーションを行い、何度も調整して動作を安定させたうえで、コードを実機に搭載し、研究室で実環境に近いテストを行う。
ロボットが間違った動きをした場合は、同僚と共にデータをもとに原因を特定し、改善していく。こうした調整を繰り返すことで動作が安定すれば、実際の現場での応用テストへと進む。張さん自身も現場に赴き、納品と利用者への説明を担当する。
中国の人力資源・社会保障部(省)は2022年、ロボットエンジニアを「新たな職業」として公表した。この3年間でロボットの形態や技術は次々と進化し、業界ではより細分化された多くの新しい職業が生まれている。中国の各地もその流れに積極的に対応している。例えば、安徽省合肥市では、スマートロボット産業の発展を積極的に推進し、研究開発から製造までの産業チェーンを構築。現在、関連企業は約200社にのぼり、関連研究プラットフォームや研究開発機関の整備も進んでいる。

(画像提供:人民網)