日中交流会を通じ日中科学技術協力の結束を図る 日中大学フェア&フォーラム
2019年 5月30日 曹暉(中国総合研究・さくらサイエンスセンターフェロー)
日中大学フェア&フォーラム1日目の5月25日夕、日中交流会が四川省成都市の錦江賓館で開催された。日中両国の大学・高専の学長、教育・科学技術行政関係者らを中心に500人以上が出席し、交流会は熱気溢れる日中交流の場となった。
写真1 熱気溢れる交流会会場の様子
JST中国総合研究・さくらサイエンスセンターの米山春子副センター長が交流会の司会を務め、冒頭に参加者全員へ日中大学フェア&フォーラムへの参加・協力に感謝の意を表した。そしてJSTの齋藤仁志副理事は開会のあいさつで、「日中両国の大学の相互交流が、多くの実を結ぶことを願います。ここからはネクタイを緩め、胸襟を開き、率直に交流しようではありませんか」と笑顔で会場を盛り上げた。
写真2 交流会の司会を務める米山春子副センター長
写真3 の齋藤仁志JST副理事
交流会には在重慶日本国総領事館の渡邊信之総領事も参加し「中国西部大開発戦略の拠点で、欧州と東南アジアが交わる場所に位置する西南地域は、ますます重要な力を発揮しています。今回のイベントが西南地域で開催されたことは非常に有意義なことです。本日午後の講演会、日中学長円卓会議を通じ、双方は相手側への理解を深めたことと思います。明日の個別会談と展覧会を通じ、日中大学間の相互理解が深まり、今後具体的な協力・交流活動を展開することを願います」と述べた。
写真4 在重慶日本国総領事館の渡邊信之総領事が交流晩会で挨拶
また四川省科学技術庁副庁長・四川省外国専門家局長の楊品華氏も交流会に駆けつけた。楊氏はまず日中双方が心を一つに協力し、今回のイベントに大きな影響力を持たせたことに謝意を表し、晩会を通じ意思疎通を図り、協力をさらに拡大し、ウィンウィンを実現することへの期待感を示した。
写真5 四川省科学技術庁副庁長・四川省外国専門家局長の楊品華氏
日中大学フェア&フォーラムの創設者、JST中国総合研究・さくらサイエンスセンターの沖村憲樹上席フェローはあいさつで、「大学フェア&フォーラムは始めたばかりの頃は無名でしたが、今日では、千人を超える規模になりました。これは皆さまが共に努力した結果です。日中間の科学技術交流が今後さらに普及すると信じています。日中大学間の協力と交流が、より大きな発展を実現することを願います」と述べた。
写真6 JST中国総合研究・さくらサイエンスセンターの沖村憲樹上席フェロー
交流会では、日中双方の参加者が積極的に相手側へのアプローチを見せ、相互理解を深めることに成功した。和やかなムードに包まれ、笑い声も絶えなかった一方、将来的な日中協力について真面目に考え議論する参加者の姿もあった。交流会は日中双方の交流の輝かしい未来を象徴するようなイベントとなった。
写真7 交流会会場の様子
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