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【20-026】JST新型コロナ国際緊急共同研究・調査支援プログラム提案の募集

JST北京事務所 2020年5月12日

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に関する研究支援を緊急的に行うため、国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)を実施します。本募集では、相手国の研究資金配分機関のプログラム(例:アメリカ国立科学財団(National Science Foundation (NSF))のRAPIDプログラム(※))で支援されている、または今後支援される研究者と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に係る国際共同研究を実施する日本側研究者からの提案を募集します。

募集分野

 本プログラムは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に関連した研究・調査(純粋な医学分野を除く)で、相手国の研究資金配分機関のプログラムで支援されている、または今後支援される、海外の研究機関所属の研究者および研究チームと共同研究・調査を行うことを合意した日本側研究者および研究チームを支援します。

 なお本プログラムでは、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)が所管する純粋な医学分野に関わる研究は、審査の対象としておりませんのでご注意ください。

公募期間:令和2年4月24日から令和2年5月21日午前12時(予定)

 詳細は、以下のリンク先をご覧ください。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連 国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)」提案募集の案内

※参考:

1.アメリカNSFによる支援対象一覧(4月23日現在で141課題)

2.中国国家自然科学基金委員会(NSFC)によるアイデア公募 (中国語)

 中国国家自然科学基金委員会(NSFC)では、中国の研究者を対象として、新型コロナウイルス感染症に関して純粋な医薬分野に限定されない領域を対象として、新しいアイデアの公募を実施しています。NSFCでは、これらのアイデアを整理・分析し、関連研究の次の重点をどうするか検討する基礎としたいとのことです。(提案されたアイデアに対して、NSFCが、今回、直ちに研究費を支援するものではありません。)

 NSFCの公募における募集範囲の例示:人類の健康と生物医薬、情報技術、資源環境、公共安全と社会事業等の領域。重点事項としてウイルスの機構・機能・起源・変異、感染とその拡大のメカニズム、ウイルスと宿主の相互作用、免疫システムにおける多様な階層・スケールでの調節の機能、ウイルス感染症の予防と治療における漢方薬の作用メカニズム、診療と予防における学際的新技術・新戦略・公共衛生の応急管理対策、人工知能とビッグデータ等(今回の公募は、以上の領域に限定するものではない)。イノベーティブで革新的なアイデア、重要な科学問題への挑戦を期待。

3.中国のアリババグループは、公的研究機関による新型コロナウイルス感染症対策研究のためにクラウドコンピュータの無料使用を申し出ています。

Alibaba Cloud, Epidemic Prediction Technology

(参考記事)《新型コロナウイルス》浙大一院の対策ハンドブック、アリババグループの研究支援など

4.新型コロナウイルスに関連する中国の研究論文の多くを下記よりご覧いただけます。(こちらでは、医学関係のものが多数を占めています)

(英語版)

(中国語版)

 また、中国の一連の対策は、下記にまとめられています。(英語、PDF)