2024年06月17日-06月21日
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国際協力により28年間でパンダ31頭の繁殖に成功

2024年06月18日

 中国ジャイアントパンダ保護研究センターの魏栄平副主任は、同センターが1996年から現在までに15カ国17機関との国際協力を展開してきたことを明らかにした。中国新聞網が伝えた。

 国際協力では、パンダの飼育・繁殖、疾患予防、野生復帰、人工保育などの面で重要なブレイクスルーを果たし、多数の論文や専門書が発表されてきた。これまでに国際協力を通じて繁殖に成功したパンダは31頭で、うち23頭が中国に返還された。四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター・臥竜神樹坪基地では、今年4月に韓国から返還された「福宝(フーバオ)」のほか、マレーシアから返還された「昇誼(シェンイー)」、米ワシントンのスミソニアン国立動物園から返還された「泰山(タイシャン)」「宝宝(バオバオ)」「小奇跡(シャオチージー)」、サンディエゴ動物園から返還された「珍珍(チェンチェン)」「蘇琳(スーリン)」が暮らしている。これら8頭は飼育チームの世話を受け、元気に過ごしている。中でも2023年に臥竜神樹坪基地で飼育されるようになった「小奇跡」は、9カ月で体重が78キロから97キロに増えたという。

中国ジャイアントパンダ保護研究センター・臥竜神樹坪基地で、竹を食べるジャイアントパンダの「小奇跡(シャオチージー)」。(2023年12月27日撮影)

 
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