中国の北京市と広東省広州市を結ぶ高速鉄道「京広線」の武漢-広州区間で15日、時速350キロでの常態化運転が始まった。これにより「京広線」全線で時速350キロ運転が行われることになり、沿線都市間の所要時間がさらに短縮される。中国新聞網が伝えた。
「京広線」は縦横各8ルートからなる中国の高速鉄道網「八縦八横」の「縦(南北)」のメインルートの一つで、総延長は2298キロ。北京市、河北省、河南省、湖北省、湖南省、広東省の6省・市を跨ぎ、京津冀(北京市・天津市・河北省)協同発展核心エリア、中原都市群、長江中流都市群、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)をカバーしている。
中国鉄路武漢局集団で武漢区間の副責任者を務める尹恒氏によると、「京広線」全線で350キロ運転が行われると、輸送能力が4.2%上昇し、各区間の所要時間がさらに短くなる。北京西駅から広州南駅までの所要時間は最速7時間16分で、22分短縮され、武漢駅から広州南駅までは最速3時間22分で、24分短縮される。
中国ですでに時速350キロの常態化運転を行っているのは、「京滬高速鉄道(北京-上海)」「京津都市間鉄道(北京-天津)」「京張都市間鉄道(北京-張家口)」「成渝旅客専用線(成都-重慶)」「京広線」北京-武漢区間の5路線・区間で、総延長は3000キロ以上に達している。
