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指紋でダウン症を発見できる 中国のヒトフェノーム研究に重要な進展

2022年01月07日

 誰もが持つ肌の特徴である指紋は、私たちの体の成長及び健康状況と関連性を持つのだろうか。復旦大学、中国科学院上海栄養・健康研究所が先頭となり行った研究は、その謎を初めて解明した。人類の指紋と体の成長の間に高い遺伝的関連性があることを確認した。この重要な成果は7日、世界トップの生物学誌「セル」の2022年第1号に掲載された。中央テレビニュースが伝えた。

 人々は長期間にわたり、指紋は単なる肌と関連する遺伝的特徴と考えていた。中国は2018年に「ヒトフェノーム」と呼ばれる国際ビッグサイエンス計画を立ち上げ、人類の各種バイタルサインについてより掘り下げた遺伝学的研究を行った。復旦大学と中国科学院の関連チームは中国内外の10以上の科学研究機関と協力し、複数種類のグループの指紋紋様を収集し、100万ヶ所近くの遺伝子座を分析した。最終的に体の成長と関連する遺伝子が指紋紋様の形成において主導的な役割を果たしていることを確認した。

 中国科学院上海栄養・健康研究所の汪思佳研究員は、「例えば指の長さについては、我々は、渦状紋が多い人ほど小指が長いことを発見した。これは非常に興味深い。この研究の最も画期的な点と言えば、これまでは紋様の違いがどの遺伝子によって生じたかが分かっていなかったが、それが体の成長と関連する遺伝子によるものであることを初めて発見したことだ」と述べた。

「ダウン症候群を例にすると、子供が生まれた後にその指紋の特徴を入手することで、ダウン症か否かを98%の正確率で判断できる。0歳で発見し干渉した場合の効果は2歳になってから発見し干渉するのとは大きく異る。最終的には身の回りのことができるかどうかという違いが生まれる」。

 初めて指紋の遺伝子コードを解読したことは単なる理論的な成果ではなく、ヒトフェノーム研究の長期的なビジョンも示している。人体の外部的特徴と遺伝子の研究を深めることで、先天性疾患の早期スクリーニング、人体の病変の予防、職業的な体質の選抜などの各分野で重要な価値を持つ。科学研究チームは現在、医療機関と協力し、応用分野における実践の研究をさらに拡大しようとしている。

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中国科学技術ニュース 2022年01月

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