第4回国連世界データフォーラム、杭州で開幕

2023年04月26日

　中国浙江省杭州市で24日、第4回国連世界データフォーラムが開幕した。「データを活用し、ウィンウィンの未来を」をテーマに、開幕式や閉幕式、全体会議、平行会議、展覧・展示、特別イベントなどが開かれる。中国新聞網が伝えた。

　期間中に開かれる6回の全体会議と72回の平行会議では、4つのテーマに焦点を当て、世界のデータ生産・使用者の協力深化や、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」推進のための交流プラットフォームを提供する。

「データのイノベーション・協力」は4つのテーマの一つで、より良い協力をいかに実施するかが注目の的となっている。

　国連経済社会局統計部のステファン・シュワインフェスト部長は、協力の原動力と意欲が今フォーラムの基礎となっていると強調。「協力を実現する形式は多く、国連の枠組み内で協力すれば、先進国と発展途上国が一堂に会することができる。各国には異なる統計の特色やデータのニーズがあり、共に協力できる」と述べた。

　オープンデータウォッチ社のマネージング・ディレクターであるシャイダ・バディ氏は、世界各国がデータへの投資をさらに拡大すべきだと指摘。「中国はその非常によい例で、国内のデータ投資強度が非常に高いだけでなく、国際支援と技術支援によって他国を支えている」と述べた。

　シャイダ・バディ氏はさらに「今回のフォーラムは、各国がデータの課題に共に対応し、ソリューションを検討することで、将来の協力をさらに推進する非常に素晴らしいきっかけをもたらした」との見方を示した。

　国連事務次長の李軍華氏は、「4日間のフォーラムで『杭州宣言』を採択し、世界の統計・データ界に対して、行動を急ぎ『持続可能な開発データのためのケープタウン世界行動計画』と一致するデータ管理方法を制定し、データのイノベーションとパートナーシップを促し、社会のニーズを満たすよう呼びかける。また、データや統計に対する投資を早急かつ持続的に増やすよう各国と国際機関に呼びかけていく」と訴えた。