中国工程院の劉韻潔院士(アカデミー会員)は、「世界情報社会・電気通信日」の17日に開かれた「捜狐(Sohu)科学技術サミット」で、「6G時代のネットワークは空中・宇宙・地上・海洋のシームレスなカバーを実現する」と述べた。中国新聞網が伝えた。
劉氏は「6G時代には基地局のカバー率がさらに高まる。都市は地上の基地局でカバーされるが、広域カバーは空中、つまり衛星に搭載するしかない。衛星開発はすでに世界が競う新しい分野になっている」と説明。「遠く離れた携帯電話と衛星をどのように接続するのか。携帯電話のアンテナを大きくするわけにはいかないが、衛星のアンテナを大型化し、ソーラーパネルと組み合わせることで理論上は可能になる。衛星の制御を地上と連携させることで、地上の大量の演算能力をサポートする」と語った。
劉氏はさらに、ドローンや空中プラットフォームも活用できると指摘。大量の演算を行うことで地上エリアをカバーできるとし「海外ではすでに、成層圏でカバレッジを行うことで衛星を補完する例がある」と述べた。