タリム盆地に位置する中国石油化工集団(中国石化)「深地1号」躍進3−3XC井で、試験掘削により豊富な油ガスが得られた。1日当たりの原油生産量は200トン、天然ガス生産量は5万立方メートルに達する。同井の掘削完了深度は9432メートルで、アジア陸上最深井の記録を更新した。人民日報が伝えた。
地質構造が複雑で、高温・高圧という難題のほかに、3400メートル以上の水平距離が設計されており、ケーシングパイプが入れにくく、岩屑が水平区間で「岩屑床」を形成しやすいといった新たな問題にも直面し、施工には大きな困難が伴った。
プロジェクトチームは長寿命スピンガイドや高性能ドリルなどの先進的な道具を応用し、新技術を採用するとともに、ビッグデータを十分活用し、遠隔支援などの手法によりリスクの早期警戒を提供。掘削パラメータをリアルタイムで最適化し、「経験による掘削」から「科学による掘削」への変化を実現した。