中国初の無人補給船「天舟1号」に搭載される宇宙応用システムがこのほど、海南文昌航天発射場に到着し、ペイロードの自主点検、積み込み、ペイロード総合電気計測などの作業を完了した。各種ペイロードは正常に稼働し、コンディションも良好だ。宇宙応用システムは天舟1号で、各種科学実験・研究および技術検証・試験を実施する。人民日報が伝えた。
例えば「非ニュートン力学実験・検査の重要技術の検証」は軌道上で、高精度静電浮上加速度計の性能を調べて得られた試験結果は、中国の「衛星重力測量」「宇宙重力波探査」などの宇宙計画に重要な支えを提供することとなる。「微小重力の細胞増殖・分化への影響の研究」は、微小重力などの環境の幹細胞の増殖・分化、生殖細胞の分化、骨組織細胞の構造・機能への影響を研究する。その成果は心臓・肝疾患の治療、器官の移植、生殖の健康、骨質が変化する疾患の予防と治療などに応用できる可能性がある。