中国の成都ハイテク産業開発区は18日、成都FISUワールドユニバーシティゲームズ(成都ユニバ)開催期間中に同区の「双創」(大衆による起業・革新)企業が独自開発した「AIスマートフィットネスミラー」が、東安湖体育公園水泳・飛び込み館や成都ハイテク産業開発区スポーツセンター卓球会場などの競技会場と成都ユニバ選手村で披露されると明らかにした。科技日報が伝えた。
利用者はミラーに映るバーチャルインストラクターに合わせてヨガやボクササイズ、エアロビクスなどのフィットネスができるだけでなく、利用者の心拍数や運動回数、消費カロリー量などのデータがミラーにリアルタイムで表示され、脂肪消費量がすぐにわかる。
「魔鏡」と名付けられたこのミラーは姿見のようだが、実際には43インチ高画質ディスプレイで、感光性や体感などの技術を集積したスマート端末となっている。電源を入れると、インターフェースには複数のフィットネスコースが表示され、利用者はインストラクターと共に没入型の運動ができる。
機器の開発者で、成都擬合未来科技の李孟党支部書記は、「ミラーの下にあるセンサーが利用者の動作をリアルタイムで識別・捕捉するとともに、AI(人工知能)アルゴリズムによりその動作が正しいかどうかを判断する。AI人体動的センサーと独自開発した運動アルゴリズムエンジン識別システムが結び付いた技術により、ウェアラブルデバイスやセンサーの補助がなくても利用者がマンマシンインタラクションを行うことができる。常にユーザーの動作を判断して注意を促す点は、インストラクターがそばで指導しているかのようだ」と説明した。
李氏はさらに「最も特別なのは、ミラー下部に最近の利用者のデータランキングが表示される点だ。利用者は一人で運動していても、グループレッスンのような臨場感を味わえる。このミラーにはシェイプアップやヨガ、ダンスなどの17カテゴリー、3000以上のトレーニングコースがある」と述べた。
このデバイスは成都ユニバの複数の競技会場や訓練会場、選手村の計20カ所に30枚以上設置される。李氏は「成都ユニバ期間中、選手・ボランティア、市民はさまざまな会場でこのスマートフィットネスミラーを体験できる」と語った。
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