ディスプレイが搭載され、動画を見ながら料理ができるガスコンロ、紫外線除菌やふんわり乾燥ができるスチームクローゼット、カメラ搭載でランニングの姿勢を随時注意するトレッドミル......。家電産業が盛んな中国安徽省では、ますます多くのスマート家電とスマートホーム製品がアップグレードされ、産業チェーンの成長を促す新たな原動力となっている。経済参考報が伝えた。
安徽省経済・情報化庁の統計によると、同省の家電産業はこれまで230種以上のスマート家電(スマートホーム)製品を有し、家電の新製品は900種近くに上る。省全体の今年1~9月における家電産業の売上高は前年同期比5.1%増の1389億1000万元(1元=約21円)だった。
家電産業は合肥市で初めて生産高が1000億元を突破した産業だ。合肥視源領行電子科技では、よくあるガスコンロや冷蔵庫、トレッドミル、クローゼットなどの家電、ホーム用製品に新機能を次々と搭載した。
視源股份生活電器事業グループの王琪峰総裁は「このガスコンロにはディスプレイが搭載してあり、動画を見ながら料理ができる。また、スチームクローゼットはクローゼットとしての機能だけでなく、除菌、除湿、乾燥ができ、香りもつけられる」と説明した。
2022年における安徽省の冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビの生産台数は合計8896万2000台。中国国内の3台の冷蔵庫、4台の洗濯機、5台のエアコンのうち1台は「安徽製」で、合肥、蕪湖、滁州を中心とする産業クラスターが形成されている。