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中国の北極科学観測、気候変動対応に貢献

2024年07月09日

 北極地域は世界で気候変動が最も激しい地域だと認識されている。同地域にあるスヴァールバル諸島は北極温暖化の最前線であり、その温度変化は世界の気候システムにとって重要な意義を持つ。ノルウェー極地研究所のキム・ホルメン特別顧問は「肉眼で観察できる気候変動の影響は至る所にある。各国の科学研究者はこの地の気候を研究することで気候変動の状況を理解し、将来の傾向を予測できる」と述べた。新華社が伝えた。

 雪をかき分けながらニーオーレスン氷河に登り、雪のサンプルを採取し、船に乗って科学観測所に戻り、同位体イオン分析器などによって、サンプルの硫酸イオンや硝酸イオンなどの輸送と堆積の過程を分析し、人類活動の自然環境への影響を分析する。これは中国の科学者である胡正毅氏の北極氷河観測における日常的な作業の一つだ。

 中国初の北極科学観測所である黄河基地がスヴァールバル諸島のニーオーレスン地区に2004年に建設されてから、中国の研究者は北極の環境変化を観測し、氷河や陸地生態、海洋生態、空間物理学などのデータを収集してきた。氷河の研究では氷河表面の物質収支データや氷河運動データ、深さ10メートルの氷河の温度、氷雪サンプルの分析データなどをモニタリングしている。生態(海洋・陸地)研究では、サンプルを定期的に採取し、生態の種類や分布、経年変化、季節変化を分析している。空間物理学の面では、高空物理パラメーターを収集し、空間環境の変化を分析している。

 中国の北極科学観測が提供する関連データは、気候システムにおける北極地域の重要な役割を理解するのに役立つのみならず、世界の気候モデルに重要なパラメーターを提供している。科学者がより正確に気候変動の傾向と影響を予測し、効果的な措置を講じて気候変動に対応するようサポートしている。

 極地科学観測船「雪竜2号」は極地科学観測任務を複数回にわたり実施し、質の高い海洋・気候データを提供し、世界の気候モデルの改善をサポートしている。氷河物質バランスの研究は北極の氷河と気候変動の関連性を明らかにし、将来の海面上昇を予測する重要な根拠を提供している。

 
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