データを的確に表現し「化学反応」を推論できる研究成果が発表

2024年11月14日

　データは土地、労働力、資本、技術に続く5番目の生産要素と定義されている。上海市都市設計・都市科学重点実験室はこのほど、最新研究成果である「『データ元素周期表』から『データ反応』まで----革新的理論がデータ要素の資産化模索をバックアップする」を発表した。人民網が伝えた。

　2023年9月に上海で開催された「2023デジタル経済サミット」において、人民網と伝播内容認知全国重点実験室の責任者は、人民データ研究院（人民データ傘下のデジタル経済シンクタンクのプラットフォーム）が物理世界の化学元素周期表を参考にし、業界や地域の制限を超えて、データを的確に表現し、さまざまなデータ間の『化学反応』を推論できる基礎理論の枠組みを研究開発していると発表した。その後、上海市都市設計・都市科学重点実験室がその共同研究計画に加わった。

　上海市都市設計・都市科学重点実験室の劉艷軍執行副室長は「データのポテンシャルを本当の意味で引き出すためには、『ビッグデータの応用』から『データ要素の応用』への抜本的な変化を実現しなければならない。データの収集や簡単な分析だけで満足してはならず、データの内在的価値を掘り出し、それを経済、社会の発展を促進する核心的資源に転換しなければならない。人民網が打ち出したデータ元素周期表は、データの系統的な分析や応用のための新たなツールとなっている」と評価した。

　劉氏によると、それらの元素は化学元素周期表の中の原子のようで、いろんな組み合わせや反応を通じて、複雑なデータ構造や応用シーンを生成することができる。データ元素をシンボル化し『データ反応』を分析することで、元々無秩序でバラバラだったデータ資源を、特定の処理スタイルに基づいて加工、計算し、最終的に応用価値のあるデータ要素シーンを生成することができる。

　この成果は、人民日報社が主催し、人民網と人民日報数字伝播有限公司が実施した2024メディア融合発展フォーラムの「データ駆動型革新的インテリジェントメディア業態」フォーラムで発表され、参加者が深い議論を交わした。