鐘南山院士のチームとテンセントは27日、ビッグデータ及びAI(人工知能)共同実験室を共同設立し、ビッグデータ及びAI技術の研究開発を展開すると発表した。感染症、呼吸器疾患、胸部疾患の検査と対策・早期警戒を補助する。科技日報が伝えた。
同実験室は鐘氏が率いる国家呼吸器疾患臨床医学研究センター、呼吸器疾患国家重点実験室、広州呼吸健康研究院をよりどころに、テンセント内部の医療健康事業部、天衍実験室などのチームのインターネット医療サービス能力及びビッグデータやAI技術を活用する。鐘氏は実験室室長に就任する。
ビッグデータ及びAIなどのインターネットテクノロジーを利用し、双方のチームは感染症の検査、AI医学イメージング、感染症予測・早期警戒をめぐり科学研究の協力を行う。
新型コロナウイルスによる肺炎、インフルエンザ、手足口病などの感染症及び呼吸器疾患について、双方はオンライン・オフラインの検査メカニズムを構築する。「テンセント健康」アプリなどのインターネットサービスプラットフォームを通じ、危険度の高い人々を特定し受診を促す。同時にオフライン発熱外来、コミュニティ末端衛生サービス機関、医療機関と連動し、感染症の検査、予測及び対策を補助する。
また新型コロナウイルスによる肺炎、一般的な肺炎、肺がんなどの全肺・胸部疾患の検査においても、AIアシストが効果を発揮する。双方はX線やCT画像など複数種類の検査報告を結びつけ、AIの全肺疾患の判断・検査技術の研究を進める。「テンセント覓影」AI医学映像とテンセントクラウド技術を搭載した人工知能CT設備が現在、湖北省の複数軒の病院に設置されている。AIアルゴリズムはわずか数秒で、医師の新型コロナウイルスによる肺炎の確認をサポートできる。現地のCTスキャンによる検査能力の不足を大きく補うことになる。