現地時間11月20日に開幕したFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022は大会運営の理念として、イノベーション・持続可能・低炭素を打ち出し、グリーンな交通手段の利用を提唱しており、そこでは公共交通が間違いなく真っ先に選ばれる主要な交通手段になるだろう。新華社が伝えた。
2020年、カタールW杯のサービス用車両の競争入札において、中国の鄭州宇通集団有限公司がこれを落札した。追加注文も加わって、中国からカタールへバス1500台が輸出された。その中にはバッテリー電気自動車(BEV)のバス888台も含まれていた。こうしたバスは現地でサッカーファン、国際サッカー連盟(FIFA)の担当者、メディア関係者らを試合会場まで運ぶ任務を担っている。
同社のカタールサービスチーム責任者を務める甘紹営さんは、「今回の輸出は国際的な大規模スポーツイベントに中国製の新エネルギーバスが大量に導入された初めてのケースであり、またBEVバスが主要な交通手段としてW杯にサービスを提供する初めてのケースでもある。中国の新エネルギー技術が世界に認められたと言える」と述べた。
「騒音が少なくて、高級感がある」。これは中国製バスに乗った現地の人々とサッカーファンの感想だ。
W杯が閉幕した後、メイド・イン・チャイナのBEVバスはカタール公共交通を構成する重要な要素として引き続き活躍する見込みだ。