中国海南省三亜市で浜辺に打ち上げられたコビレゴンドウの「海棠」が26日、同市の海岸から70カイリ離れた水深500メートルの海域に無事放流された。中央テレビニュースが伝えた。
負傷した「海棠」は今年1月3日、三亜市海棠湾の浜辺に打ち上げられ、その姿を見た市民が直ちに通報した。その後、海南三亜海昌生物保育センターに運ばれたが、複数の外傷を負っていたため、自力で泳ぐことができなかった。また、肺の感染が深刻で、脱水症状や肝・腎機能異常が見られた。
スタッフの4カ月以上にわたる救助治療と、ボランティアの丁寧な看護により、「海棠」の健康状態が好転し、体長も3.6メートルから3.96メートルに成長した。今回放流された時の体重は500キロで、自ら捕食できるようになり、健康を取り戻した。