私たちが毎日捨てているごみはどこに行くのか。中国江西省吉安市の井岡山経済開発区にある光大環保能源(吉安)有限公司のごみクレーン制御室では、2台のグラブバケットがごみをつかみ、焼却炉にごみを投入していた。人民日報が伝えた。
光大の許鵬総経理は「作業中は完全に負圧の状態にしているため、ごみの山の近くにいても嫌な匂いはまったくしない」と述べた。
生活ごみの処理は非常に重要だ。これまでの埋め立て処理は土地資源が浪費されるだけでなく、環境汚染の原因にもなっていた。焼却することで1トンの生活ごみの容積を95%減らすことができ、また、高温焼却中に生まれる燃焼熱は発電にも使用できる。ごみを処理しながら、電気エネルギーを生み出すことができるのだ。
許氏は「燃焼により生じる二酸化硫黄、塩化水素、窒素酸化物などのガスは複数の工程を経てすべて処理されており、廃ガス排出は完全に国家基準を満たしている。ごみ発酵で生じる汚水と焼却後のスラグにも行き先がある。汚水は処理場に送られ、最終的にすべてリサイクルされる。川下企業はスラグの破砕洗浄・選別を行い、二次利用のために非鉄金属を抽出する。中には建材になるものもある」と説明した。
光大は現在、機械式火格子焼却炉を2基、25メガワット(MW)蒸気タービン発電機を1基保有しており、生活ごみを1日当たり1200トン焼却し、発電電力で200万人以上にサービスを提供している。今年6月までに生活ごみを累計188万4000トン処理し、7億4400万キロワット時(kWh)のグリーン電力を提供し、二酸化炭素排出を75万3600トン削減した。許氏は「生活ごみや生ごみ、作物の茎といった固体廃棄物は、我々のような発電企業の『人気者』になっている。ごみを最大限利用し、廃棄物を宝に変え、グリーンエネルギーに変えていく」と語った。