2025年02月17日-02月21日
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北京市、商業宇宙飛行の応用シーンを発表

2025年02月19日

 中国の北京経済技術開発区(北京亦荘)で12日、北京商業宇宙飛行産業「質の高い発展」大会が行われ、商業宇宙飛行における10の応用シーンが発表された。中国新聞社が伝えた。

 発表された応用シーンには、衛星通信・測位・リモートセンシング技術に基づくハイレベル自動運転モデルエリアの建設、衛星インターネットに基づく低空運営管理制御ソリューション、衛星通信・リモートセンシング技術に基づくスマートシティの建設、コンシューマー向けの携帯電話と衛星を直接接続する技術の検証・応用、宇宙環境バイオ医学研究・応用などの10シーンが含まれる。

 会場では、コンシューマー向けの携帯電話と衛星を直接接続する技術の検証・応用シーンのデモンストレーションとして、銀河航天(北京)科技の低軌道通信衛星インターネットを利用したタイとの通話が行われた。

 大会によると、北京亦荘航空・宇宙産業の規模は2024年に350億元(1元=約21円)を突破し、航空・宇宙企業の数は160社を超えた。「亦荘ロケット」が13回の打ち上げに成功し、軌道上に80基以上の衛星を投入。今年は「亦荘ロケット」の打ち上げ回数を40回以上、軌道に投入する衛星を130基以上にする計画で、新型ロケット4機種の初飛行も控えている。

 北京亦荘は今年、「航空・宇宙街区」を活用し、衛星インターネット産業プロジェクトを段階的に展開する。商業ロケット・衛星の重要コア技術の研究開発を急ぎ、高信頼性・低コスト・量産化の製造能力を強化し、中・大型再使用型キャリアロケットの開発を急ぎ、26年までの軌道投入を目指す。北京市再使用型ロケット技術イノベーションセンターの建設にも力を入れる。

 
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