中国の全国人民代表大会(全人代)代表で、電気自動車(EV)メーカー、広東小鵬汽車科技有限公司(XPENG)董事長の何小鵬氏は8日、第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議で取材に応じ、「中国では現在、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)が急速に発展している。小鵬は2026年に分割式の空飛ぶクルマ『陸地航母(Land Aircraft Carrier)』の量産と引き渡しを計画している」と述べた。中国新聞社が伝えた。
何氏は「われわれは今、グローバルな人工知能(AI)時代の到来を目にしている」と指摘。そのうえで「注目すべき変化が二つある。一つは、AIが自動運転や無人運転の到来を加速させるという点。もう一つは、自動車産業でロボットとの融合が進みつつある点だ」との見方を示した。
何氏によると、小鵬は25年、L3レベル自動運転の実現に取り組み、26年には駐車場でのL4レベル無人運転を目指す。これには無人駐車と無人出庫も含まれるという。
今年の政府活動報告では、未来産業の中で初めて「エンボディドAI」への言及があった。何氏は「人型ロボットを商業化するには、手、脚、口、目、脳の全てにわたる融合を実現しなければならない」と強調。さらに「小鵬のビジョンは、未来のモビリティ手段を模索することであり、都市部では無人運転を実現させ、都市間では低空飛行自動車を登場させ、工場やコミュニティではロボットの活躍をできるようにすることだ。中国のハイテク製品が一日も早く世界に進出し、より多くの世界の消費者のもとに届くことを期待している」と語った。
(画像提供:人民網)
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