中国は今年、有人宇宙船「神舟20号」「神舟21号」を打ち上げる予定だ。宇宙飛行士はすでに選ばれ、訓練が実施されている。新華社が伝えた。
中国の有人宇宙飛行は今年、宇宙ステーションの応用・発展と有人月面探査という2つのミッションを推進することを目指している。その中で、2回の有人飛行ミッションと1回の宇宙貨物船補給ミッションを計画しており、2回の有人飛行ミッションの宇宙飛行士はすでに選ばれ、訓練が行われている。有人飛行ミッションの主な内容は、宇宙飛行士の船外作業や貨物エアロックモジュールの船外作業、宇宙科学実験や技術試験、プラットフォームの管理作業、宇宙飛行士支援関連作業、科学教育などとなる。
中国は宇宙ステーションの完成以降、4回の有人宇宙飛行、3回の宇宙貨物船補給、4回の宇宙船帰還ミッションを行い、5組の宇宙飛行士による延べ15人の軌道上長期滞在、11回の宇宙飛行士船外作業、および複数回の応用ペイロードの船外移動などを実施した。
中国の宇宙ステーションは現在、軌道上で安定的に運用され、すでに180件以上の宇宙科学研究や応用プロジェクトが実施されている。これらは宇宙生命科学と人体の研究や、微小重力物理学、宇宙新技術などの分野が含まれ、複数の画期的な成果を上げている。
中国はまた、2月28日にパキスタンと宇宙飛行士の選抜・訓練に関する協力協定に調印している。中国は今後、外国人宇宙飛行士を選抜・訓練し、中国の宇宙ステーションの飛行ミッションに参加させるという。
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