【19-005】2019年上半期 中国人研究者の三大科学誌掲載論文数について
JST北京事務所 2019年7月17日
i-Natureの7月1日現在の調査結果によると、中国人研究者は2019年上半期に、Cell、Nature、Scienceの科学3誌(以下「CNS」という)のオンライン版において論文をトータル87編発表した。i-Natureは100人のPI/教授と協力の上、中国CNS科学指数を制定し、この87編の論文について分析を行った。分析結果の一部を以下にまとめる。
1.掲載誌別の論文数
- Cell誌 17編
- Nature誌 38編
- Science誌 32編
2.分野別の論文数
- ライフサイエンス 56編
- 材料工学 13編
- 地球科学 7編
- 物理学 7編
- 化学 4編
3.著者別論文数
- 施一公(清華大学)、王文(西北工業大学、3編とも共著)、顔寧(清華大学・プリンストン大学、共著1編)は3編ずつでトップを占める。
- 邱強(西北工業大学)、柴継傑(清華大学)、王宏偉(清華大学)、周倹民(中国科学院)、楊輝(中国科学院、共著2編)、李亦学(中国科学院、共著2編)、高福(中国科学院)、潘建偉(中国科学技術大学)の8人は2編ずつ掲載され、何れも共著。
4.所属機関別論文数
- 論文数ベースでは、中国科学院(31編)、清華大学(17編)、中国科学技術大学(9編)、北京大学(8編)、復旦大学(6編)がトップ5に並ぶ。
- 中国CNS科学指数ベースでは、中国科学院(206.6点)、清華大学(136.7点)、中国科学技術大学(76.7点)、北京大学(50.1点)、南京大学(30.5点)がトップ5に並ぶ。
- 87編の著者は、トータル36機関に所属する。うち、中国科学院傘下の分院(研究所)所属研究者の論文については、「中国科学院」として計上している。
5.単独著者・共著者別の論文数
- 単独著者 24編
- 共著 67編
- 中国単一機関所属著者(単独・共著含む) 39編
- 中国国内機関間の共著 16編
- 海外との共著は32編、うち米国(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ハーバード大学、ペンシルバニア大学、スタンフォード大学、Salk研究所、John Innes Centre等)との共著が一番多い。
注:ここの著者とは、責任著者をいう。
参考: https://mp.weixin.qq.com/s/0ZNTo2QV_14Fnbxthpwccw