【21-030】科学技術部、炭素中和技術開発ロードマップ制定を加速
JST北京事務所 2021年04月09日
中国科学技術部(MOST)は、王志剛科学技術部部長による司会の下、「CO2排出ピークアウト・炭素中和技術事業指導グループ」第1回目の会議を行い、科学技術によるCO2排出ピークアウトと炭素中和の目標実現に向けて検討を行った。MOSTが伝えた。以下その概要をまとめる。
会議において、MOSTは、習近平国家主席がCO2排出ピークアウトと炭素中和事業に与えた指示に従い、CO2排出ピークアウト・炭素中和に関する技術基盤の整備、関連技術イノベーションの布石に尽力していると説明し、炭素中和技術の研究開発と試験展開、拠点整備、人材育成および国際協力を統合で計画的に推進をするために、王部長がグループ長を務める科学技術部CO2排出ピークアウト・炭素中和技術指導グループを結成して、炭素中和技術開発に関する重大な政策決定、部局横断活動推進の組織・調整の役割を果たすと紹介された。
会議は、CO2排出ピークアウト・炭素中和の実現は、開発と排出削減、全体と局部、短期と長期の兼ね合いを図る必要がある複雑なシステム事業であり、経済社会の発展とCO2排出ピークアウト・炭素中和の目標実現を両立させるために科学技術イノベーションが不可欠であると指摘した上で、MOSTの当面の重要事業として位置づけられる炭素中和技術のイノベーション創出にあたって、以下の3つの業務を重点的に推進するよう求めた。
・ 「CO2排出ピークアウト・炭素中和技術イノベーションに関するアクションプラン」の研究・立案を急ぐ。
・ 「炭素中和技術開発ロードマップ」の制定を加速させ、中国の炭素中和技術の選択、発展経路および関連配置を提言する。
・ 「炭素中和コア技術の研究と模範」重点特定プロジェクトを立案する。
関連リンク
《「王志刚部长主持召开科技部碳达峰与碳中和科技工作领导小组第一次会议》中华人民共和国科学技术部, 2021年03月10日」