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【21-034】国家発展改革委員会、CO2排出ピークアウト・炭素中和に向けた重点業務を設定

JST北京事務所 2021年04月26日

 中国国家発展改革委員会(発改委、NDRC)は4月19日に記者会見を行い、CO2排出ピークアウト・炭素中和に向けた発改委の取り組み等を紹介した。以下その概要をまとめる。

 発改委の孟瑋報道官は記者会見において、発改委は、2030年までのCO2排出ピークアウトと2060年までの炭素中和を実現するという中国共産党中央委員会の戦略的決定の実施に向けて、発展と排出削減、全般と局部、短期と中長期の関係を全面的に把握・整理し、エネルギーのグリーン・低炭素化開発を鍵として、CO2排出ピークアウト・炭素中和に係るトップダウン設計の加速、CO2排出ピークアウトに向けたアクションプランや業界・領域ごとの実施計画に関する他機関との共同制定、およびCO2排出アウト・炭素中和に関する政策体制の構築加速に取り組む予定であると紹介し、その上でこれらをめぐって、以下の8つの業務を今後重点的に進めていくと強調した。

1.産業構造の最適化・アップグレード、産業開発のグリーン・低炭素化水準の向上

2.エネルギー構造の調整、再生可能なエネルギーによる代替の推進

3.エネルギー消費総量・エネルギーインテンシティの2つのコントロール制度の堅持と改善、重点分野における省エネの徹底

4.科学技術研究開発の強化、グリーン・低炭素技術における重要なブレークスルーの実現

5.行政・市場という2つの手段の強化、グリーン・低炭素政策と市場化メカニズムの整備

6.生態系保護・修復の強化、生態系による炭素回収能力の向上

7.全国民による節約の徹底、グリーン・低炭素化生活気風の醸成

8.国際交流・協力の強化、グリーンシルクロード整備の推進、グローバルな気候・環境対策への参与・リード

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