【22-047】2022年日中韓女性研究者フォーラムを北京で開催
JST北京事務所 2022年10月26日
科学技術振興機構(JST)は、中国科学技術協会(CAST)の呼びかけにより、韓国科学技術アカデミー(KAST)とともに日中韓女性研究者フォーラムを9月2日に共催した。北京で開催され、オンライン中継された。このフォーラムについて、中国科学技術協会サイトが伝えた。概要は次のとおりである。
「女性科学技術者・未来共創」をテーマとした2022年日中韓女性研究者フォーラムは、中国科学技術協会(CAST)、科学技術振興機構(JST)、韓国科学技術アカデミー(KAST)の共催により、9月2日に北京の中国科技会堂で行われた。張玉卓CAST日常業務所管副主席/書記処第1書記は共催者の代表として開会の挨拶をし、その中で、日中国交正常化50周年、中韓国交正常化30周年という記念すべき節目の年に開催された本フォーラムを評価した上、日中韓三か国の女性研究者が未来の科学の舞台において更なる活躍をするよう期待を示した。
フォーラムは、基調講演とパネルディスカッションの2部に分けて進められた。基調講演では、中国側の喬傑・北京大学常務副学長/中国工程院院士、日本側の鳥居啓子・「輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)」審査委員長/米国ハワードヒューズ医学研究所(HHMI)正研究員、韓国側のKim Soyoung・韓国科学技術アカデミー会員を迎えて、女性人材の育成に係る実践と課題、STEM分野における女性研究者の発展支援に関する日本の取り組み、韓国女性研究者の現状の実態の研究などについて講演が行われた。続いて行われたパネルディスカッションでは、女性研究者激励・育成・支援における経験と方法、およびSDGs目標の実現における女性科学技術者の役割という2つのテーマに分けて、日中韓および国連機関(UNDP、UN Women)からのパネリストより、それぞれの国、所属機関のやり方や経験・ノウハウなどが共有された。日本からは、小谷元子・東北大学理事/副学長/ISC次期会長、渡辺美代子・JSTシニアフェロー/前副理事兼ダイバーシティ推進室長がそれぞれSDGs及び育成支援のディスカッションに参加した。
フォーラムは北京に現地会場を設けながら、海外発表がオンラインで発表するというオフライン・オンライン結合により開催し、CCTVサイトも通じて世界向けにライブ放送した。現地会場に、現地発表者はじめ日中韓関係者40人超が出席したほか、当日17時に統計したインターネットによる本フォーラムへのアクセス数がのべ721.2万人に達した。(※最終統計によるアクセス数はのべ1千万人超)
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