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【25-083】中国の『人型ロボット』最前線:話題の記事をピックアップ

Science Portal China編集部 2025年09月30日

 2025年、中国では人型ロボット(ヒューマノイド・ロボット)の研究開発が加速し、さまざまな挑戦が相次いで行われた。4月の人型ロボットハーフマラソン大会、8月の世界人型ロボット運動会の開催に加え、連続宙返りの成功、国際認証の取得、さらには芸術的表現への挑戦など、応用領域は従来の工業用途を超えて広がりつつある。本稿では「Science Portal China」に掲載された人型ロボット関連記事から、注目すべきものを選び、その技術進化と社会実装の可能性を概観する。

人型ロボット産業規模

人型ロボットマラソン大会

人型ロボット運動会

進化する人型ロボット

【人型ロボット産業規模】

中国の人型ロボット産業、25年は市場規模が82億元以上に

第2回 中国人型ロボット・エンボディドAI産業大会が15、16両日、北京で開かれた。大会で発表された「2025人型ロボット・エンボディドAI産業研究報告」によると、25年の中国のエンボディドAI市場規模は52億9500万元(1元=約20円)で世界の約27%を占め...

【人型ロボットマラソン大会】

世界初の人型ロボットのハーフマラソン大会、4月に北京で開催

中国北京市政府新聞弁公室がこのほど開いた記者会見で、4月13日に開かれる北京亦荘ハーフマラソン大会と、世界初となる人型ロボットのハーフマラソン大会の詳細が明らかになった...

世界初の「人間とロボットの共走マラソン」ロボチームの最終調整に密着!

人間と人型ロボットが共に走る世界初のハーフマラソン大会が北京時間19日午前7時30分、中国北京亦荘(北京経済技術開発区)でスタートする。北京スマートeスポーツイベントセンターではこのほど、ロボット出場チームがシミュレーションやロードテストを行い、ロボットランナーの公式デビューに向けた最終調整を行った...

人型ロボットのマラソン大会を開催した意義は?

世界初の人型ロボットハーフマラソン大会が19日、中国北京市で開催された。ネット上では「中国のロボットはすごい」や「ロボットがよろめき、転倒し、バッテリー交換が必要だったりと、とてもハイテクには見えない」など、さまざまな声があふれた...

【人型ロボット運動会】

第1回世界人型ロボット運動会、8月に北京で開催予定

2025世界ロボット大会が8月8日から12日まで、北京経済技術開発区の北人亦創国際会展センターで開催される。また、世界初となる人型ロボットを対象とした総合競技大会である「第1回世界人型ロボット運動会」も8月15日から17日まで、国家体育場や国家スピードスケート館で行われる...

熱戦が繰り広げられた「人型ロボット運動会」

人型ロボットを主体とする総合競技大会「2025世界人型ロボット運動会」が8月14日から17日まで、北京の国家スピードスケート館(アイスリボン)で開催された。今大会は北京市政府、中央広播電視総台、世界ロボット協力組織、アジア太平洋ロボカップ国際理事会が共催し、世界16カ国・地域から280チーム、500体を超えるロボット選手が参加し、「知で未来に挑む」をテーマとした科学技術の祭典を繰り広げた...

世界人型ロボット運動会、熱戦に幕 来年も8月に開催

8月14日に開会式を行い、17日の閉会式まで26種目の競技が繰り広げられた世界人型ロボット運動会が終了した。以下に現場での様子と、参考リンクに記した記事等の内容から、大会のいくつかの種目の結果と来年以降についてまとめる...

北京で開かれた「世界ロボット運動会」体験記

2025年8月14日から17日まで、北京で開催された世界ロボット運動会に参加した。「運動会」という名称から想像されるような娯楽イベントではなく、未完成の人型ロボットたちを前面に押し出し、その不完全さを含めて「人間と同じように社会の中で役立つ存在になる」ための現在地を示し、未来への道筋を描く試みだった...

【進化する人型ロボット】

世界初! 深圳の人型ロボットが前方宙返りに成功

中国広東省深圳市にある衆擎機器人科技有限公司はこのほど、同社のロボットが世界初となる前方宙返りに成功したと明らかにした。これにより人型ロボットは、歩行の安定性と姿勢の良さだけでなく、高速運動能力も兼ね備える時代に入った...

人型ロボットがさらに進化! 連続後方宙返りを実現

先日、人型ロボットが前方宙返りを披露する動画が話題になったが、人型ロボットの技がさらに進化した。中国北京市のロボット開発チームがこのほど、連続後方宙返りができる人型ロボットを公開した...

2025世界ロボット大会で躍動したロボットたち

中国北京市経済技術開発区(亦荘)で8日から12日まで開催された2025世界ロボット大会は連日、大勢の来場者でにぎわいを見せた。多くのブースでは、工業や農業、サービス業など、各業界に導入できるロボットが展示され、注目を集めた...

中国で博士課程に通う人型ロボットが誕生 演劇を専攻

中国上海市でこのほど開かれた「2025世界人工知能大会」で、上海理工大学の李清都教授チームが開発した人型ロボット「学覇01」が上海戯劇学院党委員会書記の謝巍氏から博士課程の入学通知書を受け取り、演劇・映像専攻の2025年度新入生となった...

「人の気持ちが分かる」スマートロボット、一般家庭に普及へ

中国重慶市で5日から8日まで開催された2025世界スマート産業博覧会で、ロボット開発企業「思霊機器人(AGILE ROBOTS)」のブースが大勢の人で賑わっていた。同社のロボットアームは、センサーを通じて筋肉の凝っている箇所を感知し、マッサージができるという...

北京でロボット弁論大会開催 人間とチームを組み、人間との間でも舌戦

今年4月に、世界初のロボットによるハーフマラソン大会を人間のハーフマラソン大会と同時に開催した北京経済技術開発区(北京亦庄)で11月9日、第1回中国(国際)ロボット討論大会が開かれた...

 

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